数日間お通じがないと、お腹が張って食欲もなくなり気分も憂鬱です。一般に便秘とは、3日以上便通がない場合を指しますが、排便回数には個人差があり、毎日便通があったとしても、便が固く排便が苦痛だったり残便感がある場合は便秘を疑ったほうがいいでしょう。

便秘は、大腸などの病気が原因で起こる「器質性便秘」と腸の機能が低下して起こる「機能性便秘」の2つに分けられます。なかでも女性に多いのが「機能性便秘」のなかの「弛緩性便秘」。ダイエットや運動不足、便意を我慢することが原因で、腸の緊張が低下し、腸のぜん動運動が弱くなって起こる便秘で、慢性の便秘のほとんどにあてはまります。また、ストレスや過労、睡眠不足などからくる自律神経の乱れによって腸がけいれんを起こし、ぜん動運動が乱れて起こる「けいれん性便秘」も多く、過敏性腸症候群がこれにあたります。

便秘の改善策として、腸の働きを整える食物繊維や腸内環境をよくする乳酸菌、オリゴ糖を上手に取り入れることがあげられます。
"第6の栄養素"と呼ばれる食物繊維は、体内に入ると水分を吸収して膨張し、お腹の中を掃除しながら便の量を増やして外に出してくれます。また、少量でも満腹感が得られるので、ダイエット効果も期待できるほか、血中コレステロールの抑制、糖尿病の予防・改善、さらにダイオキシンを吸着して体外に出す働きがあることもわかっています。野菜、果物、豆類、海藻類、穀類、イモ類などに多く含まれているので、日頃から積極的にとるようにしましょう。 便秘になると腸内細菌叢のバランスが崩れて悪玉菌が増え、肌荒れ、ホルモンや自律神経の働きの乱れを起こします。これを改善するのが乳酸菌です。乳酸菌は、腸内の善玉菌を増やし、体に悪影響を与える大腸菌やウェルシュ菌といった悪玉菌の活動を抑え込んで腸を活性化して便秘を改善します。

ただ、ヨーグルトの乳酸菌のなかで腸に到達して悪玉菌を抑えるのは、ビフィズス菌やアシドフィルス菌などの「定住菌種」と呼ばれるものだけで、その多くは胃酸などで死んでしまいます。死んだ乳酸菌は悪玉菌を吸着して体外に排出してくれますが、最近は、生きたまま腸に届いて腸内細菌叢を改善するプロバイオティクス機能をもった「機能性ヨーグルト」が登場し注目を集めています。

また、善玉菌のエサになってその働きをアップさせ、便秘を解消してくれるオリゴ糖もおすすめです。オリゴ糖は、タマネギやゴボウ、きな粉などの食品に含まれる糖の一種ですが、カロリーは砂糖の約半分。そのうえ消化されないという性質から血糖値の上昇を抑える作用もあり、ダイエットにも役立ちます。
いずれにしても便秘を改善するためには、バランスのとれた食事と規則正しい生活、排便の習慣をつけること、適度な運動、ストレスをためないことなどを心がけ、そのうえで便秘の予防や解消に有効とされる栄養素やサプリメントを積極的に摂取しましょう。毎日、スッキリさわやかに過ごしたいものですね。
 
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